こんにちは、カイトミ(@kaitomi0626)です。
このブログでは、建築とライフスタイルについて、みなさんに役立つ情報を発信しています。
「最近よく聞く、デザインビルドってどういう意味なの?」
「デザインビルドのメリットやデメリットを知りたい」
みなさんはこんなお悩み・疑問を持っていませんか?
この記事では、このようなお悩み・疑問を持っている方に向けて、一級建築士であるカイトミが「デザインビルドとは何か?」「デザインビルドのメリット・デメリット」について解説していきます。
記事を書いている人
こんにちは!このブログを運営しているカイトミです。
このブログでは、一級建築士、認定コンストラクションマネジャー、認定ファシリティマネジャーの資格を持っているカイトミが『建築』×『ライフスタイル』をテーマに情報を発信しています!
この記事を読むことで、以下のことが分かります。
実際に私もデザインビルドの発注方法を経験したことがありますので、デザインビルドの発注方式に携わった経験者としてご説明させていただきます。
この記事が、デザインビルドが良く分からない、デザインビルドについての理解を深めたい、デザインビルドのメリット・デメリットを知りたいと思っている人の参考になってもらえたら嬉しいです。
このほかにも、このような記事を書いていますので、よければ読んで下さい。
デザインビルドとは?
ここからは「デザインビルドとは?」について解説していきます。
「そもそも、デザインビルドってどういう意味なの?」
デザインビルドとは、デザイン(設計:Design)+ビルド(施工:Build)までを一元化して発注する発注方式のことと指し、設計・施工一括発注方式(DB発注)ともいいます。
民間工事の場合、デザインビルドは一般的な発注方式として採用されている手法ではあったものの、公共工事などでは、設計と施工を分離して発注する「設計・施工分離発注方式」が多く採用されており、デザインビルドによる発注方式はあまりありませんでした。
ところが、2020年のオリンピック競技施設の建設にあたり、工期の短縮や工事責任の明確化などにより、デザインビルドが採用されるようになりました。
デザインビルドのメリット・デメリット
ここからはデザインビルドを採用することによるメリット・デメリットについて解説していきます。
デザインビルドを採用することによるメリット
デザインビルド方式を採用するメリットは、以下となります。
設計と施工が一貫しているため、工期短縮が図れる
設計・施工分離発注方式では設計者と施工者が別々になるのに対して、デザインビルドは、設計者と施工者が同一人格となるため、設計内容の意図伝達や情報共有がスムーズに行うことができるため、工期の短縮が図れます。
施工者の施工技術・ノウハウが設計に生かせる
また、施工者の持つ施工技術やノウハウが設計にも反映できるため、発注者の求める建物をより効率的に実現することができます。
コスト・工期の確定が早い
そして、設計・施工時に発生する設計変更に対しても、変更内容を元に施工側からのコスト検証ができるたえ、コスト・工期の確定がスムーズに行うことができます。
デザインビルドを採用することによるデメリット
ここからは、デザインビルド方式を採用するデメリットについてご説明していきます。
デザインビルド方式を採用するメリットも多いですが、もちろんデメリットもありますので、メリットとデメリットをしっかり理解しておきましょう。
デザインビルド方式を採用するデメリットは、以下となります。
コスト・工期の確定が早いデザインビルドは設計者と施工者が同一のため、設計・施工内容がスムーズに連携できるというメリットがある反面、設計内容と施工内容を客観的にチェックすることが難しくなります。
特に、最近では設計要件が専門的で複雑になってきているため、発注者がそれらをチェックすることが難しくなっているため、設計内容と施工内容を客観的にチェックすることがなかなか難しいという現状もあります。
そのため、より合理的な設計・施工内容を第三者の視点でチェックすることが難しくなり、コストが高くなったり、工期が長くなったりといった課題があります。
また、受注した施工会社としては、自分たちの得意な工法や良く採用している技術を使った方が会社としても工事がしやすため、施工者側のやりやすい設計・施工内容になる恐れもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では「デザインビルドとは何か?」「デザインビルドのメリット・デメリット」について解説していきました。
改めて、この記事でご紹介した内容についてまとめです。
・デザインビルドは、デザイン(設計)+ビルド(施工)を一貫して施工会社が行う発注方式のこと
・デザインビルドのメリット
①工期の短縮が図れる
②施工者のもつ施工技術・ノウハウが設計に生かせる
③コスト・工期の確定が早急に確定できる
・デザインビルドのデメリット
①設計・工事内容に対するチェック機能が働きにくい
②施工会社側に優位な計画・施工内容になる恐れがある
③コスト検証が調整が難しくなり、割高な計画になる恐れがある
この記事が、デザインビルドについての理解を深めたい、デザインビルドのメリット・デメリットを知りたいと考えている人の参考になってもらえたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
カイトミ